冷却CCDカメラ NEW MODEL
高感度・低ノイズ、微弱光撮影用
・写真のモデルはK-16070Mです。
冷却CCDカメラの概要
微弱光を撮影するには、光を増幅する方法と、蓄積する方法があります。光を増幅する方法では、I・Iを用いるか、近年ではEM-CCDという電子増倍型のCCDセンサーを用いる方法もあります。一方で光を蓄積する方法では、冷却CCDカメラが良く用いられます。
CCDセンサーには(CMOSセンサーも事情は同じ)蓄積時間を長くすると、ダークノイズと呼ばれる光が当たっていなくとも、電荷が発生してしまう現象が起きます。電流ノイズを低減するためには、CCDセンサーを-20℃かそれ以下に冷却し、さらにライトフレームからダークフレームを減算するダーク補正を行なうことにより、ダークノイズの影響を劇的に減らすことができるのです。
CCDセンサーの冷却には、ペルチェ素子を用いた電子冷却が一般的ですが、とことんダークノイズを嫌う場合には、液体窒素でCCDセンサーを-100℃以下まで冷却することもあります。
多くの冷却CCDカメラの撮影では、パソコンとUSBインターフェイスで接続し、パソコンにインストールした冷却CCDカメラの制御ソフトウエアから操作を行ないます。
N.I.L.社製冷却CCDカメラの主な特長
● 国産ならではの品質とサポート
冷却CCDカメラは海外製品が多いのですが、NIL製冷却CCDカメラは国産ならではの品質と、サポートを受けることができます。また、ソフトウェアや取扱説明書も日本語表記です。
● 1ピース型のコンパクトな筐体と、容易な操作性
カメラコントローラの無い1ピース構造のため、取り扱いが容易です。またカメラ制御ソフトウエアは大変操作性が良く、初めて冷却CCDカメラを使う方でも容易に撮影できます。
● I/FはUSB2.0が標準
ホストPCとのI/FにはUSB2.0を採用し、デスクトップ型PC、ノート型PCを問わずお使いいただけます。
● DC12V仕様
カメラの電源はDC12V仕様となっているため、屋外の使用時にカーバッテリー等から電源を取ることも可能です。またオプション品のAC電源の使用により、AC100Vから電源をとることも可能です。
● MaxIm DL対応
Diffraction Limited社製、画像処理・画像解析・画像計測・カメラ制御ソフトウェア、MaxIm DL対応のドライバをオプションで用意しました。
● 特注品対応
高感度な裏面照射型CCDの採用、特殊なマウント類など、特注品もぜひご相談ください。
製品の詳細
モデル | K-11002M | K-16070M |
---|---|---|
CCD | TRUESENCE・KAI-11002M | TRUESENCE・KAI-16070M |
クラス ※1 | Grade1 | Grade1 |
画素数 | 4008×2672 | 4864×3232 |
ピクセルサイズ | 9μm | 7.4μm |
受光面 | 36.1mm×24.0mm | 36.0×23.9mm |
飽和電荷容量 | 60,000e | 44,000e |
アンチブルーミング | ☻ | ☻ |
電子シャッター | ☻ | ☻ |
メカニカルシャッター | — | — |
量子効率(ピーク波長) | 50%(500nm) | 50%(500nm) |
AD変換 | 16bit | ← |
I/F | USB2.0 | ← |
画像転送速度 ※2 | 約4秒 | 約5秒 |
一次冷却 | 3段ペルチェ素子 | ← |
二次冷却 | 強制空冷(水冷も可) | ← |
冷却能力 ※3 | -45~-50℃ | ← |
結露防止ヒーター | 装着 | ← |
筐体サイズ | 124(W)×143(H)×191(D)mm | ← |
重量 | 約2.0Kg | ← |
制御ソフトウエア ※4 | NIL-Image1.5又はMaxImDL | ← |
NIL-Image1.5対応OS | Windows8/7/Vista | ← |
マウント | Φ50.8スリーブ | ← |
電源電圧 | DC12V5A | ← |
定価(税別) | 1,298,000円 | 1,588,000円 |
オプション | AC100V電源 NikonFマウント CannonEOSマウント 水冷装置 フィルターBOX フィルターチェンジャー MaxImDLドライバ |
← |
モデル | K-29050M(予定) | K-1001 |
---|---|---|
CCD | TRUESENCE・KAI-2905M | TRUESENCE・KAF-1001 |
クラス ※1 | Grade1 | Grade2 |
画素数 | 6576×4384 | 1024×1024 |
ピクセルサイズ | 5.5μm | 24μm |
受光面 | 36.2×24.1mm | 24.6mm×24.6mm |
飽和電荷容量 | 20,000e | 240,000e |
アンチブルーミング | ☻ | — |
電子シャッター | ☻ | — |
メカニカルシャッター | — | ☻ |
量子効率(ピーク波長) | 46%(500nm) | 65%(650nm) |
AD変換 | 16bit | ← |
I/F | USB2.0 | ← |
画像転送速度 ※2 | 約10秒 | 約3秒 |
一次冷却 | 3段ペルチェ素子 | ← |
二次冷却 | 強制空冷(水冷も可) | ← |
冷却能力 ※3 | -45~-50℃ | ← |
結露防止ヒーター | 装着 | ← |
筐体サイズ | 124(W)×143(H)×191(D)mm | ← |
重量 | 約2.0Kg | ← |
制御ソフトウエア ※4 | NIL-Image1.5又はMaxImDL | ← |
NIL-Image1.5対応OS | Windows8/7/Vista | ← |
マウント | Φ50.8スリーブ | ← |
電源電圧 | DC12V5A | ← |
定価(税別) | 未定 | 1,298,000円 |
オプション | AC100V電源 NikonFマウント CannonEOSマウント 水冷装置 フィルターBOX フィルターチェンジャー MaxImDLドライバ |
← |
● この表は2013年6月現在のものです。
● 仕様や価格は予告無く変更することがありますのでご了承ください。
※1 別クラスのCCDをご希望の場合は別途お見積りします。
※2 画像転送速度は、AD変換時間+ホストPCへの転送時間です。
※3 冷却能力は、周辺温度に対して何度冷えるかの目安です。
※4 2013年6月現在、NIL-Image1.5は未完成です。
● E2V社裏面照射型CCD採用モデルなど特注品も可能です、お問い合わせください。